ラフマニノフの2番は確かにルービンシュタインもライナーも脂がのっている時期で、緊張感があってすごい。しかしオーマンディ/フィラデルフィア響の一枚には及ばないと思う。フィラデルフィア響の艶やかな響き、音楽をやっているのが楽しくて仕方がない、とでもいいたげなルービンシュタインのピアノ。まさに心が洗われるような一枚。

 ラフマニノフの2番は曲を聴いたらほとんどの人が「ああ、あれか」と思う曲だと思うのだが、なかなか自信を持って薦められる一枚がない。リヒテルは確かに名演だけど、あの憂鬱な雰囲気は万人向けではないと思う。それがラフマニノフだ、と言われれば文句は言えないけど。

 SP復刻版で音質はものすごく悪いが、この曲にはラフマニノフの自演したものがある。雑音だらけだが確かに上手い。

 ちなみにこの曲、交響曲にピアノをつけたのか、と思わせるほどオーケストラの響きが厚く、コンサートではピアノがオーケストラに負けてしまってよく聞こえない(特に第一楽章)ことが多い。その点編集時に音量調整ができるので、この曲についてだけいえばCDの方が絶対にいい。

 

 

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