以前このアニメのEDテーマを評したことがあった。

 調べたところ、このアニメは「10歳のウェールズ出身の魔法使いの少年が(ハ○ポ△?)、何故か日本の女子校の担任として赴任してくる」という、労働基準法もへったくれもない無茶苦茶な設定であるようだ。

 この曲はアニメのOPテーマであるが、担任のクラスの生徒(もちろん全員女子)が31人(しかも1人は幽霊で1人はロボ…)いるらしく、そのうちの5〜6人ずつが月代わりで同じテーマを歌っているのだ。なにやら商魂たくましきものを感じないわけでもないが、700円という価格設定に若干の良心を感じないわけでもない。

 それはさておき、そういう事情もあってこの曲は毎月オリコンのチャートに(それも結構上位に)入ってきている。先月発売分は3位にランクインされたとか。

 今回取り上げたのは、そのような状況にもかかわらず、この曲に対するTVのランキング番組の扱いがぞんざい(コメントが無くスルーされたり、存在自体を無視されたりする)なのに不満を持つ人たちが、「いくらなんでも1位になったら無視できないだろう」ということで、この曲をオリコン1位にしよう、というプロジェクトを立ち上げていることを面白い、と思ったからで、それ以上の理由はない(大体聴いてもいないのでコメントできない)。

http://happymaterial.com/
(ミラー http://azaleaasa.hp.infoseek.co.jp/)

 同じ素材の曲を演奏や解釈(アレンジ)を変えて出す、というのは何のことはない、クラシックと同じである。現代の作曲家には失礼かも知れないが、いまや再現芸術という一面も持つクラシックは、時代の淘汰を受け、芸術という言葉にふさわしい深い洗練された内容を獲得してきたと言える。
 だがその一方で売れているのに、いわゆるアニソンだからという理由でマスメディアに無視されるのは忍びないと言えば忍びない。確かに歴史も伝統もあるとは言いにくいが、私くらいの世代以下なら誰でも、子供の頃になじんだアニソンはあるはずだ。まあそう言うわけで大人買いする余裕はないが、700円なら少し協力してもいいかな、と少々つむじの曲がっている私は思っている。

 高尚だとか芸術だとかオタクだとか言い出したら、せっかくの音楽が楽しめない。クラシックにしても、極端に言えば昔は上流階級の娯楽であった。一般の人々には現在民謡として知られる労働歌やはやり歌がそれであった。現在芸術だとかアートだとか言われている大抵の音楽は、娯楽から始まっているのである。楽しいと思えればそれでいいのではないか、と思う。

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